正社員のメリットといえば、賞与がもらえることではないでしょうか。
それは、アルバイトであっても契約社員にも与えられない特権といえます。
しかし、そんな正社員でさえも賞与がもらえないことがあります。
私は、転職を4回していますが、この4回目にしてようやく賞与をもらえる会社に出会いました。
では、なぜここまで賞与がもらえないのでしょうか。
私の体験談をもとに、お話していきましょう。
・賞与があるのかないのかで年収に大きな差が
・賞与を確実にもらうためには
求人票には賞与ありって記載されている
求人を探すときに、かならずチェックすることといえば、求人票ではないでしょうか。
求人票にはさまざまな内容が記載されています。
当然、そのなかには賞与ありの記載も・・・。
それに期待して転職をするわけですが、その期待に反して大きく裏切られるわけです。
賞与は入社してからすぐに入るわけではありません。
初賞与は短くても半年、長くても1年はかかってしまうものです。
賞与をもらえることを信じして一生懸命働くわけですか、どういうわけかいつまでたっても振込されないことも。
さすがに、半年や1年たってしまってからでは、なかなか転職できません。
では、なぜ賞与ありと求人票には書いていたのに、もらえなかったのでしょうか。
そもそも売り上げが悪い
賞与がもらえなかった最大の理由は、これではないでしょうか。
そう、売り上げが悪いことです。
とくに中小企業であれば、おおきく売り上げに左右されます。
売り上げが予想以上にあれば、その分賞与としてもらえますし、逆の場合は絶対にもらえません。
これは、入社したてのときにはわからないので、かなりの運が必要でしょう。
しかも、入社する前年までは賞与があったのに、入社してから賞与なしというケースもあります。
この場合はとてもショックです。
去年は賞与があったから、今年は絶対にもらえる、そう信じてしまうものです。
職種の選択が悪い
私は、長い間営業職をしていました。
実は、営業職にはほとんど賞与がない、ということをご存知でしょうか。
つまり、「インセンティブ=賞与」という認識の会社が多かったです。
ですから、インセンティブ(歩合)を稼ぐことができないと、もはや新卒以下の給料になってしまいます。
もし、営業職に就く場合は、どれくらいのインセンティブがもらえるのかの確認をしておきましょう。
いくらがんばってもインセンティブが、月に数万円しかないケースもあります。
これでは、何のための営業職かわかりません・・・。
ちなみに私が最初に勤めた営業職では、賞与というものがありましたが、たったの5,000円しかもらえませんでした。
これは賞与ではなく寸志です。寸志!
いくら売り上げても吸い取られる
これは、結構まれなケースです。
WEBディレクターとして心機一転、頑張ろうと思っていました。
なぜなら、賞与が年に2回あるとのこと。
もうワクワクが止まりませんでした。
ですが入社してから半年後、そして1年後。
賞与月には「今月は賞与をお支払いします」と宣言されたのに、支払いされることはありませんでした。
それが、毎回繰り返されることに。
もう、人間不信です。
いつ振り込まれるのかを確認しても、あーだこーだいわれて、2カ月後の決算終了後には払いますだの、いわれました。
しかし、それも幻になってしまいました。
さらには、賞与をビットコインで支払いますとか宣言されることに。
指定された取引所に登録したのはいいものの、やはり音沙汰はありませんでした。
人間不信をとびこえて、怒りに変わっていました。
それはほかの社員も同じく。
ですが、ある日見てはいけないものを見てしまいました。
それは、決算報告書。
私は経理もできるため、たまたま見た決算報告書をみて驚きを隠せませんでした。
なんと、売り上げのほとんどが代表の肥やしとされていました。
そして真実を知った全社員があきれて、退社する事件にまでなってしまうことに。
賞与はあるなんて思わないほうがいい
私はこれがきっかけで、自分で副業をやるようになりました。
ずっと騙されてきた分、外でなんとかしてやろうという意思でいままでやってこれました。
大企業であれば、賞与はあって当然かもしれません。
ですが、全員が大企業に就職できるわけではありません。
そのため、中小企業であれば賞与があるんだなと期待してはいけません。
むしろないものと認識して入社するべきではないでしょうか。
もし、正社員としてあるべき姿でいたいのであれば、面接時に必ず賞与の有無と条件を確認しておきましょう。
・どういう条件でもらえるのか
・前年度までは支払いされていたのか
・転職組はいつから賞与がもらえるのか
など。
聞きづらいですが、入社して後悔するくらいなら聞いたほうがマシです。
まとめ
賞与、つまりボーナスは正社員だから絶対にもらえる、というわけではありません。
業績不振になったり、職種を間違えてしまったりなど原因は多岐にわたります。
また賞与があったとしても1か月分しかなかったり、私のように寸志だったり・・・。
賞与があるかないのかで、人生設計におおきく関わってきますので、面接時に100%確認するようにしましょう。